みなさん、ご存じですか?
バルブコア分離型のフレンチバルブは、知らぬ間に空気が漏れている場合があるということを・・・。
バルブコアはバルブの「弁」の役割を担っている部分で、これが分離するタイプの場合はバルブ本体にネジのように回して固定します。上の写真右がバルブコアをバルブ本体から外したものです。
ネジ式に固定されているということは、緩む可能性があるということです。特に、空気を入れる際に空気入れの口金をねじりながらつけはずしをしている人はバルブコアが緩む可能性が高くなります(筆者体験から)。
バルブコアが緩むと、緩みの具合にもよりますが、空気が少しずつ漏れてスローパンクします。そのため、家を出発してから10分~30分ほど経ってパンクに気づくのです・・・。私は家の近くの山に走りに行く時に予備のチューブやCO2インフレーターを持たないというナメたマネをしていたので、バルブコアが原因のスローパンクで5kmの道のりを歩いて帰ったことが2回あります。しかしながら、普通に何かを踏んだりサイドカットしたりしてパンクしたことは一回もありません(10000kmしか走ってないから)。
つまり、バルブコアの緩みは意外と身近な問題であり、警戒すべきなのです!
そこで今回は、バルブコアの緩みによるスローパンクの対策をご紹介します!
対策
出発前に空気漏れを確認する
まずは、追加投資なしに対策する方法です。
それはズバリ、出発するまえにバルブコアが緩んで空気が漏れていないか確認するのです!
一番簡単なのは、空気を入れた後、バルブに耳を近づけて音で確かめる方法です。ある程度の量の空気が漏れている場合、耳を近づければ「スーーー」という空気が漏れている音が聞こえます。
上の画像は、空気が漏れていないか確認しているシルベちゃんです。
なぜぴえん系の格好をしているのか?それは、この記事の題名が「バルブコア一体式しか勝たん!?スローパンクに御用心」だからです。コスプレなので、ピアスはしてません。ネイルもしてません。
ロードバイク+ぴえん系という新たなジャンルを生み出してしまいました・・・。まさに、シュールレアリスム。←違う!ぴえん🥺
ちなみに、シルベちゃんは最近発売された グランプリ5000S TRを使用しているようです。ご興味のある方はこちらから確認してみてください!(この記事は、チューブドを前提とした記事です。シルベちゃんがチューブレスレディを使っているのは記事作成上の便宜的な事情からです。)
空気が漏れていることが発覚した場合、ペンチでバルブコアを掴んで回して締めこんでやりましょう。
この時に、小ネジをつかまないように注意してください。
左の写真の赤丸の部分が小ネジです。右の写真で示した部分がバルブコアの部分です。
小ネジを掴んで回すとバルブが壊れるので気を付けましょう。
出発前に空気漏れを確認する 改二
先の方法は最も手軽ですが、ごく微量の空気漏れに対しては、音が聞こえないので無力です。また、コアを締めこんだ後に空気漏れがなくなったか確実に確認することもできません。
そこで、ひと手間かけて確認することをおすすめします。
紙コップなどに水を入れて、そこにバルブの先端を突っ込みましょう!やはり、空気漏れに対しては水を使うことが一番有効です。
しかしながら、毎回そんなことをするのは面倒ですよね。そこで、一工夫凝らしましょう!
まず紙コップを用意しますが、
このままでは、無駄に水をそそぐ必要があるので切りましょう。時代はSDGsなので・・・。
普通に高さを削るように切ってもいいのですが、今回はこのように切りました。
なぜならば
絵を描くスペースが残るからです。
毎回毎回、手間をかけてチェックするのはめんどくさいですが、シルベちゃんがチェックを手伝ってくれます!
それだけではありません。この形状に切ると、横方向に紙コップを傾けても水がこぼれません。
どういうことかというと、
こういうことです。
水平を保つのは意外と疲れるので、これ、何気に便利なんです!
裏面におぞましい絵が見えますが、これはアナログで絵を描くのが久々すぎるのと、そもそもの画力が死んでるのが原因でミスりました。
左の画像ではマイネーム(アナログ)とアップルペンシル(デジタル)のバランスがとれていますが、マイネーム(アナログ)がなくなりアップルペンシル(デジタル)のみに偏るとバランスが崩れ、おぞましい絵が現れます。
何事もバランスが大事ですが、自転車も例外ではありません。FTPを上げたいからといって固定ローラーばかりやっていると、知らぬ間に固定ローラに体が順応して、実走したときに固定ローラーと同じ出力を維持できなくなります(半年間Zwiftしかやらなかったらそうなりました)。
Zwiftで強くなることを目指すのならばそれでいいのですが、実走で強くなるためにZwiftを使った結果としてはよろしくありません。ダンスがうまくなりたいと思って、DanceEvolutionを手段の一つとして使っていたら、いつの間にかスコアタ勢的な踊りになっていたみたいな。
話が脱線してしまいました。
水を入れたら
バルブを水の中に突っ込みます。
バルブコアが緩んでいなければ、何も問題ありませんが、
緩んでいると空気漏れが確認できます。先ほど紹介したように、ペンチで締めこんでやりましょう。水をふき取ることもお忘れなく。
ちなみに、パナレーサーから「バルブコアツール」というバルブコアを締めるための工具が発売されているので、できればペンチよりもこちらを使用したほうがよさそうです。使わないときは、バルブキャップとしてくっつけておけるので、出先でバルブコアの緩みに気づいたときに対応できる点もgood!
バルブコアが分離しないものを使う
これまでに紹介した対策はバルブコアが緩むこと自体に対する対策にはなっておらず、根本的な解決はできていません。
では、根本的に解決するにはどうすればよいのか・・・。
バルブコアが分離しないタイプを使えばいいのです!
と言いたいところですが、確実にバルブコアが一体式であるというチューブの情報を見つけることができませんでした。
パナレーサーのチューブについては、Amazonの質問欄にバルブコアが外れないという記載がありました。
しかしながら、実際に所持していないので、確実であるとは言えません。次にチューブを購入する機会があったら確かめてみます。
また、過去のロットではバルブコアが一体式であったのに途中から分離式になったチューブもあるようなので、ご自身で随時情報の確認をお願いします。
ねじ止め剤を使う
バルブコア一体式のチューブは少ないようなので、チューブの選択肢が狭まってしまいます。
そこで最終手段、バルブコアのネジ部分にネジ止め剤を塗って実質一体式にします!
これは不可逆的な行為なので、元に戻すことはできません。バルブコアが壊れたときは、チューブごと交換になります。また、バルブコアをはずしてねじ込むタイプのバルブエクステンダーの使用ができなくなります。
これらのデメリットが許容できるのなら、バルブコアの緩みに対する最も現実的で確実な対処法となります(やる場合は自己責任でお願いします)。
まとめ
今回はバルブコアの緩みによるスローパンクの対策を4つ紹介しました。これらをおすすめ順にまとめると、
ねじ止め剤を使う>出発前に空気漏れを確認する改二>出発前に空気漏れを確認する>バルブコアが分離しないものを使う
となります。
「ねじ止め剤を使う」は好きなチューブを使いつつ、確実にバルブコアの緩みを回避できるので1番おすすめとなっています。実行する場合は、デメリットを確認したうえで自己責任でお願いします。
「出発前に空気漏れを確認する改二」は「ねじ止め剤を使う」のデメリットが許容できない方や躊躇する方におすすめです。手間はかかりますが、バルブコアの緩みは確実に発見できるのでおすすめです。水はちゃんとふき取ってください。錆が発生してしまうので。
「出発前に空気漏れを確認する」は何も対策をしないよりはマシですが、微量の空気漏れに気づけないので、できれば「出発前に空気漏れを確認する改二」をやることをおすすめします。
「バルブコアが分離しないものを使う」は最下位となっていますが、確実にバルブコアが分離しないチューブがあるのか確認がとれていないのと、あったとしてもチューブの選択肢が限られてしまうことからこの順位となっています。
以上、バルブコアの緩みによるスローパンクの対策の紹介でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。