初めてロードバイクのホイールを交換する際に候補となるのがレーシング3かゾンダだと思います。どちらのホイールにするか、とても迷いますよね。この記事ではレーシング3の紹介と1,000kmほど使用した時点での感想を書いています。皆様のホイール選びの参考になれば幸いです。
レーシング3 紹介
外観
c15モデルはハブやリムステッカーが白色でしたがc17モデルは黒色になり、落ち着いた見た目になっています。どんなバイクにも合いそうです!
後輪のハブです。c15モデルにはなかった肉抜きが追加されています。
前輪のハブです。こちらも後輪のハブと同様に肉抜きされています。
リムです。レーシングゼロのリム素材である6082アルミがレーシング3にも使われています。
さらに、凝った切削技術によって肉抜きされています。ミドルグレードのホイールとは思えません。
リム内側。c17にワイド化されています。MoMagシステムによってニップルホールを設ける必要がないので、リムテープ要らずです!
重量
メーカ公式重量は1,560gとなっていますが、実際のところはどうでしょうか。
計測しようとしたのですが・・・
我が家には100均のキッチンスケールしかありませんでした(´;ω;`)
ということで、参考程度にご覧ください。
まずは前輪。
720gでした。あれ?なんかおm(ry
つづいて後輪。
920g。ん?
720+920=1,640g
まさかの1,600gオーバーです。
公式重量1,560gとの差は80g。個体差の範囲内ですし、乗っていてわかるほどの差ではないですが、気持ち的には1,600g切っていて欲しかったですw。
クイックも計測しました。
前後ともに60gでした。
ちなみに、「100均のキッチンスケールって当てになるのかよ」という疑問にお答えしますと、大きな誤差はないと思われます。下の画像では、10円玉(4.5g)が4枚と1円玉(1g)が2枚のっていますが、メモリはしっかりと20gを指しています。
また、プラスチックの箱をのせた状態でゼロインしているので、プラスチックの箱の重さは引かれています。
インプレ
ここまで、「レーシング3」の外観・重量について紹介してきました。つぎは、実際に走ってみた感想をお伝えしたいとおもいます。
筆者のホイール歴
・「アクシウム」公式重量1,825g
・「キシリウムSR」公式重量1,445g
・「RS010」公式重量1,890g
使用した機材
・フレーム「スーパーシックエボ・スタンダードmod」
・コンポ「105・アルテグラ」
・タイヤ「グランプリ4000sⅡ」
・チューブ「シュワルベ軽量チューブ」
1,000kmほど使用した感想を一言であらわすと、いいホイールでした。
まず、ハブがよく回ります。とくにきれいな舗装の下り坂を走っているときに「よく回るハブだなぁ」と感じました。アクシウムやRS010は ザーー という感じだったのですが、レーシング3は サーー という感じで滑らかに回ります。
漕ぎだしはもちろん軽いです。キシリウムSRと同じくらいです。が、アクシウムやRS010と比較してびっくりするくらい軽くなるかといわれると、そこまでではありません。しかしながら、レーシング3のほうが漕ぎだしたあとに巡航速度(30km/h~35km/h)までもっていくのが楽だったのは確かです。
登りについては、ネットによくある「ギヤ1枚分軽くなりましたぁ~」みたいなことは正直ありません。勾配が10%を超えてくると、軽さの恩恵を多少感じられます。アクシウムとかRS010よりも若干楽かな~みたいな。といっても、それはある程度のペースで走っているときの話で、タイムアタックするときはRS010だろうがレーシング3だろうが関係なくしんどいです。ですが、RS010よりもレーシング3のほうが踏んだ時に進むのは間違いなかったです。また、キシリウムSRよりもレーシング3のほうが硬い感じがして好きでした。
平地での巡航についても、RS010からレーシング3に変えただけで、出力はそのままに巡航速度が1km/h~2km/h上がりましたぁ~みたいなことはありません。速度が下がって、そこから巡航速度に戻すのは楽になりました。
乗り心地は普通です。というか、乗り心地はタイヤと空気圧に左右されるところが大きいので、ホイールはあまり関係ないですね。
ラチェット音は小さいです。購入直後はほぼ無音というくらい小さく、100km~200km走ると少し聞こえるようになります。
レーシング3を1,000kmほど使用した感想はこんな感じです。
ギア1枚分軽くなることはないだの、巡航速度が1km/h~2km/h上がることはないだのと夢のないことを言っていますが、事実でしたので、すみません。これらはある種の比喩表現でもあるとおもわれ、感じ方には個人差があります。
巡航速度の話に関してはあくまでも、同じパワーで漕いだ時にRS010だと35km/hだったのがレーシング3だと37km/hになるなんてことは無いよという意味です。よろしければ、自転車科学のページをご覧ください。巡航速度を2km/h上げるのは簡単なことではありません。グロス平均が上がるという意味でいったら、1km/h~2km/h上がるのかも?
正直すぎる感想だったかもしれませんが、決してレーシング3にしてもなんにも変わらないということではありません。エントリーグレードのホイールから交換すれば、ちゃんと変化を感じ取れます。重要なのは硬さです。RS010よりもレーシング3のほうが巡航速度にのせやすいのは、踏み込んだ際にかかりがいいためであると感じました。登りや平地においても、かかりがいいほうが速く・気持ちよく走れるのは間違いないです。軽さも重要な要素ではありますが、軽さの恩恵に期待しすぎるとがっかりするとおもいます。
軽さだけではなく、硬さも求めてホイールを変えてみてはいかがでしょうか。
それならお前はレーシング3じゃなくてレーシングゼロを買えよと言われそうですが、お金がなかったです・・・。
一般人の脚力ならレーシング3がちょうどいい硬さですし、海外通販を利用すれば(自転車的な金銭感覚では)手ごろな値段で購入できるので、私はレーシング3を選びました。
価格
レーシング3の国内定価は税込み84,700円です。
正直、お高いですね・・・
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