ラテックスチューブチューブとは?
一般的に自転車のチューブとして使われているのはブチルチューブと呼ばれるもので、合成ゴムでできています。それに対してラテックスチューブは天然ゴムでできています。
ラテックスチューブには次のようなメリットがあります。
メリット
・乗り心地がいい
・重量が軽い
・ブチルチューブと比較して対パンク性に優れる
・転がり抵抗が低い
上記のメリットを得られるかわりに、次のようなデメリットがあります。
デメリット
・一般的なブチルチューブに比べて価格が高い
・空気が抜けやすい(製品によるが、1日で1~3気圧抜ける)
・熱に弱い(リムブレーキカーボンクリンチャーに使用不可)
ラテックスチューブの転がり抵抗
チューブの転がり抵抗について、AeroCoachが実験を行なっています。
下の画像は、45km/hで走行した際の両輪の転がり抵抗を計測した結果です。タイヤは、コンチネンタルGP5000クリンチャー25cを使用しています。
引用:AeroCoach
左からチューブ製品名、転がり抵抗係数、重量、転がり抵抗となっています。
最も転がり抵抗が低かったのはヴィレデスティンのラテックスチューブです。
2番目に転がり抵抗が少なかったのはヴィットリアのラテックスチューブ、3番目はチャレンジのラテックスチューブとなりました。
ラテックスチューブが上位を占め、下位には各社の軽量ブチルチューブが並んでいます。レボループやチューボリートといったポリウレタン系のチューブはランキング中間に位置しています。重量面ではポリウレタン系チューブが優れていますが、転がり抵抗はラテックスチューブが上回っているようです。
ミシュラン AIRCOMP
引用:Amazon
重量
700×22-23c(仏式40mm) | 79g |
700×22-23c(仏式60mm) | 82g |
AIRCOMPの重量は79g(バルブ60mmは82g)と、超軽量といえるほどではありません。これは、チューブの肉厚がラテックスチューブとしては厚い部類に入るためです。そのため、ラテックスチューブのなかでは比較的空気抜けが少ないです。
価格(1本)
参考価格 | 2,200円 |
Amazon | 1,802円~ |
Amazonでの1本の価格は1,802円~となっています。バルブ長によって価格が異なっています。
価格(2本セット)
Amazon | 3,250円〜 |
Amazonにて2本セットの販売がされているので、セットの方がお得です。
ヴィットリア ラテックスチューブ
引用:Amazon
重量
700×19-23c | 75g |
700×25-28c | 85g |
700×30-38c | 105g |
ヴィットリアのラテックスチューブは豊富なサイズ展開が特徴です。19-23c、25-28cといった細いサイズでは標準的な軽さですが、30-38cの太いサイズで105gというのは軽量であるといえます。太いタイヤを使いたいけれど重量を抑えたいという方におすすめです。
価格(1本)
参考価格 | 1,848円 |
Amazon | 1,343円~ |
Amazonでの1本の価格は1,343円~となっています。太さによって価格が異なっています。
価格(2本セット)
Amazon | 2,390円〜 |
Amazonにて2本セットの販売がされているので、セットの方がお得です。
ソーヨータイヤ ラテックスチューブ
引用:Amazon
重量
700×23-25c (仏式42mm) | 48g |
700×28-32c (仏式42mm) | 60g |
ソーヨ―のラテックスチューブは23-25cで48g、28-32cで60gとかなり軽量です。そのためチューブの肉厚は薄くなっており、空気抜けは多いようです。決戦用としておすすめです。
価格(1本)
参考価格 | 2,500円 |
Amazon | 2,336円~ |
重量は群を抜いて軽いですが、価格も群を抜いています。Amazonでの1本の価格は2,336円~と高額です。太さやバルブ長によって価格が異なっています。また、専用のタイヤパウダーが付属しています。
ヴェレデスティン ラテックスチューブ
引用:Amazon
重量
700×20-25c | 50g |
価格(1本)
参考価格 | 1,850円 |
Amazon | 2,300円 |
ソーヨーのラテックスチューブと製造元が一緒ぽいです。細部の仕様の違いはあるようですが、ほとんど同じような感じです。以前はソーヨーよりも安く手に入ったので人気を集めていましたが、最近は在庫切れになっていたり販売価格が高くなっていたりするので、ソーヨーの方が安定して入手できるかもしれません(2022年2月)。タイヤパウダーは付属しません。