タックスネオvsフラックスs

【その差10万円!!】Tacx NEO 2T Smart とTacx FLUX S Smart を長期使用インプレ 徹底比較

皆さんこんにちは
自転車ライフを送っていると、欲しくなってくるのがローラ台。今回はそんなローラ台の中でも人気のあるTacx(タックス)のダイレクトドライブ式ローラ台をZwift(ズイフト)にて長期間使用した感想を書いていこうと思います。皆さんのローラ台選びの参考になれば幸いです。

私はズイフトを初めてからその楽しさにハマり、固定ローラー時代は雨の日に仕方なくローラーを使う程度の頻度でしたが、ズイフトを初めてからは実走50%、ズイフト50%くらいの比率になりました。

先ずは、私のローラ歴から

1.マグネット負荷式の固定ローラー(使用期間2年)


Amazonで1万円程度で変えるローラ台です。感想は、「修行」、とにかく「修行」 
自分で決めたトレーニング時間が早く経つのをとにかく待つだけです。
逆に雨の日の体力維持等のトレーニングとしての用途のみで考えている人には、非常に安価なのでお勧めです。
また、レース前のアップに使うなら他のローラ台と比べて軽量小型なので一番お勧めできるローラ台です。私もレース前のアップ用に三本ローラーやダイレクトドライブ式を買った後でも使っていました。

2.三本ローラー(使用期間1年)


固定ローラーと併用して使用していました。
常にローラー台の上でバランスを取っていなければならず、固定ローラーで感じる虚無感はないため比較的ローラー台に乗っていて楽しいです。
そんな3本ローラーですが、致命的な欠点があります。それは、うるさい、とにかくうるさいです。マンションや集合住宅はもちろん、一軒家でも時間帯によっては使用をためらうレベルです。

3.Tacx FLUX S Smart(タックスフラックSスマート)(使用期間2年間)

ローラ台

Zwifit(ズイフト)ができる。今までのローラーとは、一線を画す面白さ。下手したら実走より楽しい。

4.Tacx NEO 2T Smart(タックスネオ2スマート)(使用期間1年間)

ローラ台2

タックスの最高峰ローラ台!!!!

ズイフトを始めようと考えダイレクトドライブ式のローラ台の購入を考えたとき有力候補に上がってくる、タックスの「フラックSスマート」と「ネオ2スマート」。

ネット等で検索すると、「ネオ2スマート」一番お勧め!という情報を目にしますが、価格差も大きいし特に問題ないなら「フラックSスマート」がいいいなと思っている方も多いのではないでしょうか。今回は、機能の一つ一つに至るまで比較していきたいと思います。

パワー測定

この2台を比較するとまず目に付く差は、パワー測定に関してです。
・フラックSスマート
最大:1500[W]
測定精度:±3%

・ネオ2スマート
最大:2200[W]
測定精度:±1%

それぞれの仕様は、このようになっています。
まずは、最大値からそれぞれ1500[W]、2200[W]となっていますがプロでもない限り大半の方は1500[W]まで測ることが出来れば十分だと思います。
そもそも1500[W]までで大丈夫かな~と悩むレベルの方であれば既に自転車にパワーメーターが付いていると思うので、その数値を参考にすれば悩む必要はないと思います。

ちなみに私が、ズイフトをやっていて出したことのある最大出力は、1175[W]なので、1500[W]もあれば問題ありませんでした。(-_-;)

Zwift画面

続いて測定精度ですが2%の差がありますが、正直これは全くわかりません。少なくともズイフトで利用することが目的なら±3%の誤差でも全く問題ありません。FTPを正確に測定したいという方でなければ特に気にする必要はないと思います。

勾配再現

・フラックSスマート
最大:10%
下り坂再現: ×

・ネオ2スマート
最大:25%
下り坂再現: ○

続いては、勾配再現です。今まで固定ローラーしか使ったことのない人にとっては、ズイフトの画面上の勾配に合わせて実際に負荷が変動していくのは、一番感動する瞬間かもしれません。そんな勾配再現ですが、フラックスSスマートとネオ2スマートで最も差が大きい機能かもしれません。

ズイフト上での最大勾配は約15%と言われており、フラックスSスマートではズイフト上の勾配の変化を完全に再現できないことが分かります。この数値を気にしてネオ2スマートを選んだ方も多いのではないでしょうか?ただ、私は実際に両方のローラ台を利用した結果、10%の勾配再現があれば十分だと感じました。
確かに、ズイフト上には10%を超える激坂が存在しますが、それはごく一部です。大半が0%~7%程度の範囲での負荷変動なのでそこは、フラックスSスマートでも十分に再現出来ます。また、勾配10%も15%も激坂であることに違いわないので、10%以上の勾配変化はギアを下げるだけで、走り方に大きな変化がないのでズイフトでの体験に大きな差は感じませんでした。

一方明らかに、差を感じるのが下り坂再現です。ネオ2スマートは、実際に下り坂を下っているような負荷を再現することができますが、フラックスSスマートでは、下り坂になっても平地を走っているような感覚です。ただこの機能をどこまで重要視するかは、人によると思います。ヒルクライムと違って実走でのダウンヒルはペダルを踏むことより、ハンドルやブレーキコントロールが求められるいるためハンドル操作やブレーキという概念のないズイフト上ではいくら負荷が下り坂を再現していても、実走の感覚とはほど遠いため、私は無くても全く困らない機能かなと思っています。(タダで付けてくれるなら欲しいけど| ´・3`・))

収納性

・フラックSスマート
重量:22.8Kg
折り畳み機構なし

・ネオ2スマート
重量:21.5Kg
折り畳み機構あり

ローラ台折り畳み引用:GARMIN


ネオ2スマートの特徴の一つとして、折り畳み機構を搭載しているという点があります。
このような写真を見て使わない時は折りたたんで保管しておけるから便利そうと思う方もいると思いますが、これらの二つのローラ台を使用するたびに移動することは困難だと思います。どちらも重量20Kgを超えるロードバイク2台分以上の重量物なので、簡単に移動できるものではありません。


そのため、基本的にはトレーニングマット上に置きっぱなしになってしまうことが多いかと思います。
たまに、移動する、長期間保管しておくといった場合なら、フラックスSスマートも付属の六角レンチを使用して写真のように分離(赤枠部分で分離)することができるので、大きすぎて移動や保管が困難といったことは無いと思います。

ローラ台分離

静穏性

さて、ここまでの比較ではネオ2スマートの方が優れているけど、フラックスSスマートでも問題ないよ。といった感じの説明となっていますが
この2台で大きな差が出るのが「静穏性」です。

まず大前提としてどちらの機種も固定ローラーと比較すれば圧倒的に静穏性が高いです。
初期状態では、ネオ2スマートに比べてフラックスSスマートの方が20%程度騒音が大きいかな~程度で大きな差はありません。
しかし、フラックスSスマートを半年ほど使用していると異変がおきます。(私の台の場合)
ゴムが擦れる「キューキュー」とした音が鳴るのです。

この音が以外と大きい。通常ローラー台からでる音は「ゴー」とした低音ですがこの場合はゴムの擦れる音なので高音のため、以外と耳に付きます。
固定ローラーと比較すれば十分小さな音ですが、集合住宅等のとにかく騒音が気になる環境では、このゴムの擦れる音のため、ネオ2スマートをお勧めします。

さてこの音の原因は、何なのでしょうか、
それは、フラックスSスマートを分解してみると分かります。

ローラー台分解

フラックスSスマートは、写真のようにスプロケットの回転運動をゴム製のベルトを介してフライホイールに伝える構造になっています。(フラックスSスマート以外のスマートローラーもこの方式が多いです。)
そのため、このゴムベルトの劣化等でゴムの擦れる音が発生します。(他のスマートローラーでは、この症状はあまり聞かないのでフラックスSスマート特有の問題かもしれません。)
一方、ネオ2スマートの負荷をかける方式は電磁ブレーキによる仮想フライホイールなので構造的にこの問題が発生せず、劣化による騒音の発生といったリスクがありません。

ちなみにフラックスSスマートのこの騒音は、写真のようにローラ台を分解し、ベルト鳴き止めスプレーを塗布することで一時的ですが回復します。
一ヶ月程で効果がなくなるためあくまで一時しのぎですが…。

その他

以上の相違点が、購入する上で気になってくる点だと思いますがそれ以外の相違点も簡単に比較していきましょう。
・前輪置き

前輪置き

ネオ2スマートには写真のような前輪置きが付属します。
正直ローラー台をやるには、この前輪置きが必須なのでフラックスSスマートの場合は別途購入する必要があります。
しかし、値段は1000円程度なので価格差を埋めるようなものではありません。

・路面再現
ネオ2スマートには、路面再現機能が搭載されています。
これはズイフト上で石畳を走れば実際に石畳を走っているような感覚が、ダートの道を走れば実際にダートを走っているような感覚を再現する機能です。
これだけ聞くと大したことないんでしょ?と思うかもしれませんが、この再現はかなりしっかりとしていて特に石畳の再現は本物にかなり近いです。
最初の感動は凄いですが、この機能も求めて買う程のものではありません。
ちなみにこの機能を使用するとそれなりの騒音が出る点にも注意が必要です。

・自家発電機能
ネオ2スマートには、自家発電機能が搭載されています。
これは、コンセントがなくてもペダルを回すことで発電しスマートローラーに必要な電力を補うものです。
しかし、コンセントがない環境でスマートローラーを使用するというのはかなり特殊な状態なので特に必要性は感じません。

※自家発電モードで使用すると僅かに騒音が軽減されます。少しでも騒音が気になる方は自家発電モードを試してみてもいいかもしれません。

価格

さて、ここまでネオ2スマートとフラックスSスマートを様々な点で比較してきましたが、
最も大きな差は、「価格」「価格」です。

ネオ2スマートは、定価195,800円(税込)
フラックスSスマートは、定価91,300円(税込)

定価で10万円以上の価格差
海外通販を使用すればもう少し価格差が小さくなりますが、大きな差があることに違いはありません。

ここまで読んで頂けた方なら分かると思いますが、私はフラックスSスマートの性能に不満はありませんでした。
しかし、ネオ2スマートを購入した理由は一軒家から集合住宅に引っ越すことになりとにかく騒音を少しでも抑えたかったからです。逆に一軒家等である程度の騒音は気にならない、既に固定ローラーを使用しているが問題はないといった方は、非常に大きな価格差なのでフラックスSスマートをお勧めします。

以下のサイトが現時点(2022年1月30日)で調べた限りタックスのローラ台を販売しているサイトです。

・ネオ2スマート

定価195,800円(税込)
Amazon195,800円(税込)
楽天195,800円(税込)
Yahoo!ショッピング220,000円(税込)
ワイズロードオンライン220,000円(税込)

最安シルベでネオ2スマートをチェック

 

・フラックスSスマート

定価91,300円(税込)
Amazon88,561円(税込)
楽天91,300円(税込)
Yahoo!ショッピング115,000円(税込)
ワイズロードオンライン115,000円(税込)

最安シルベでフラックスSスマートをチェック

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